効果的な楽器トレーニング方法

ウクレレを早く上達する方法


私のウクレレの生徒に世界的なウクレレ奏者ジェイク・シマブクロが大好きなダンディーなおじ様がいらっしゃいます。ご本人の希望により基礎練習はすっ飛ばして練習曲は全てジェイク・シマブクロというチャレンジャー。ジェイク氏の楽曲は難易度が高く初心者向きとは言えないため、なんとか1曲弾けるようになるまでに数ヶ月は要します。今回はウクレレやギター、ベースを練習する上でざっくりですが私が心がけていることをご紹介します。

まず左手の運指を考える

楽譜を使う場合とタブ譜を使う場合で取り組み方が異なりますが、今回は「タブ譜を見て練習するケース」で進めます。まず、タブ譜に記載されている数字(弾く弦と押さえるフレット)を押さえてみます。この時、「どの指を使うのが最も楽に押さえられるか」という基準で考えてみてください。弦移動がある場合と、隣のフレットを押さえる場合で使うべき指が変わって来ますが、楽に押さえる事が最もミスするリスクが低くなります。いきなり原曲のスピードで弾こうとせず、どの指を使っているのか意識できる程度にゆっくりと正確に押さえてください。この時、右手で弦を弾かなくても問題ありません。(上達してくると右手も同時に弾けるようになります)

リズムトレーニングは重要

ウクレレに限らずギターでもベースでも、左手のフィンガリングは割と正確に押さえられるようになるのですが、右手のリズムキープが大きな課題となります。左手の準備ができるまで右手のストロークやアルペジオが一時停止してしまうのですが、弾いている本人は左手に意識が集中してしまい右手まで意識的にコントロールできなくなるのです。音源通りのテンポでカッコ良く弾きたい気持ちはとても良く分かりますが、グッと我慢する必要があります。まず、余裕が感じられるくらいのゆっくりしたテンポでメトロノームを鳴らしてみてください。そして、メトロノームのクリックに合わせてリズムを口ずさみます。口ずさめないフレーズは弾くことができないからです。頭の中のフレーズとリズムがクリックにピッタリ同期できたら実際に楽器で弾いてみます。全然イメージ通りに弾けない場合はさらにテンポを落とします。3回間違えずに弾けたら徐々にテンポアップします。

練習はゆっくり目のテンポが鉄則

どのレベルを「弾けた!」という基準にするのかは生徒の習得度に合わせるべきですが、私の場合は音源通りのテンポで”一拍、または一小節ごと”に一時停止を繰り返しながら断片的に弾けても(←弾けてない)OKにはしません。例えゆっくりのテンポでもイン・テンポ(譜面どおりの正確な拍子で)で止まらずに弾けたらオッケーにします。多少のミストーンよりもイン・テンポでゴールを目指す方を優先させてます。その方が聴いていて音楽的に心地良いのが理由です。ここまで到達できたらスマホで自分の弾いている姿を録画してみてください。客観的に観る事で多くの気づきがありますよ。

非効率な練習はやらない

補足ですが、テレビを観ながらの練習は弾いた気になるだけで身につかないのでお勧めしません。そして、長時間の練習は疲れるだけで逆効果だと思います。なるべく楽器の音だけに集中できるような静かな環境が望ましいです。目線、姿勢、聴覚、各指の感覚、タイミング、強弱、他の楽器、自分の出音のバランスなどを全て同時処理するためかなりの集中力を使います。30分も集中すれば心地良い疲労感があるはずです。練習後、その日は頭を切り替えるために音楽以外の好きなことをやります。その方が次の日に弾いた時に新鮮な気持ちで取り組めて、且つほんの少しだけ上達しているのが実感できます。不思議ですね。

結局、基礎練習が大切

基礎練習だけやるのはあまり楽しくないですが、イメージ通りにカッコ良く弾くには、結局のところ日頃の地味な基礎練習が大切なことに気づきます。特にリズムトレーニング練習は地味だし成果が出るまで時間がかかりますが、音楽的表現に必要不可欠なファクターなので諦めずにコツコツと続けてください。「継続は力なり」とことわざは真理だと思います。以下に楽器を早く上達する方法をまとめてみました。

 

①いきなり弾こうとせず、左手と右手を分けて解析してみる

②ゆっくり目に設定したメトロノームに合わせて口ずさむ→イメージ通りに弾く

③ゆっくりでもインテンポで弾けるまでを目標とする

④スマホで録画してみる

⑤テレビを観ながらダラダラ練習しない

 

いかがでしたか?効果的な練習方法があれば是非教えてください。情報交換しましょう!

 

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