ギターはコードの仕組みが分かるとさらに面白い①

音楽理論は音楽人の共通言語

ポピュラーミュージックを演奏する上で欠かせない「コード」。今日はコードについてのお話です。ギターやピアノ、キーボード、アコーディオンなどの鍵盤楽器はもちろんのこと、ボーカルやベース、その他の楽器でもコードの知識はあった方が音楽的自由度が高まります。音楽人の共通言語と言えますし、楽曲の構成が今より理解出来て音楽がさらに面白くなりますよ。

 

音楽は、メロディ、ハーモニー、リズムなど様々な要素が重なり合って作られています。和音とは、ハーモニーのことで皆さんがよく使うコードのことです。2つ以上の高さの異なる音が同時に鳴る響きをいいます。ここでは基本となる三和音を説明します。 

三和音(トライアド)

「根音(ルート)+第3音+第5音」のまとまりを三和音(トライアド・コード)と呼びます。

「ドレミファソラシド」の中から、ある音を「根音」とします。そして根音から数えて3番目の音を「第3音(サード)」、5番目の音を「第5音(フィフス)」と呼びます。

三和音(トライアド・コード)には以下の5つの種類があります。

 

「長三和音(メジャー・トライアド・コード)」

「短三和音(マイナー・トライアド・コード)」

「増三和音(オーグメント・トライアド・コード)」

「減三和音(ディミニッシュ・トライアド・コード)」

「4度掛留和音(サスフォー・コード)」

 

これらは和音を構成する第3音、第5音がそれぞれ変化することによって分類され、「明るい響き」「暗い響き」「不思議な響き」「不安な響き」など個性的なサウンドに変わります。

ポピュラーミュージックでは、和音を「コードネーム」で表します。コードネームとは和音の省略記号のことです。皆さんがすでにお馴染みの「C」、「Am」と言ったものですね。譜面の量を少なくし、読みやすくするためにヴォイシング(和音の並び方)や曲のフレーズを指定する以外はコードとメロディのみの譜面が多いです。演奏者の裁量に任せますってことなのです。


ハ長調の主音(ド)を根音にした長三和音を「C major」と言います。コードネームは「CM」「C△」「C」と書きます。

頭のアルファベットの大文字は根音を表し、「M」「△」は長三和音の略です。


ハ長調の主音(ド)を根音にした短三和音を「C minor」といいます。コードネームは「Cm」「Cー」と書きます。

頭のアルファベットの大文字は根音を表し、「m」「ー」は短三和音の略です。


長三和音の第5音を半音上げた和音を「増三和音(オーグメント・トライアド)」と言います。根音がドの場合は「C augmented」と言います。コードネームは「Caug」「C#5」「C+5」と書きます。

頭のアルファベットの大文字は根音を表し、「aug」「#5」「+5」は増三和音の略です。


短三和音の第5音を半音下げた和音を「減三和音(ディミニッシュ・トライアド」と言います。根音がドの場合は「C diminish」と言います。コードネームは「Cdim」「Cmb5」「Cm-5」と書きます。

頭のアルファベットの大文字は根音を表し、「dim」「b5」「-5」は減三和音の略です。


ポピュラーミュージックでよく使われる和音です。長三和音の第3音の代わりに第4音を用いた和音を「4度掛留和音(サスフォー・コード」と言います。第5音が変化したと間違えて覚えないように注意してください。根音がドの場合は「C suspended 4th」と言います。コードネームは「Csus4」と書きます。

頭のアルファベットの大文字は根音を表し、「sus4」は4度掛留和音の略です。


まとめ

いかがでしょうか?目に見ることのできない音ですが、「明るい響き」「暗い響き」「不思議な響き」「不安な響き」などの和音にはそれぞれ個性的な表情を持っています。その表情をセンス良く組み合わせることでカッコいい曲が作られているんです。次回はもう少し進んでセブンスコードについても説明したいと思いますので、ここまでを各自復習してくださいね!

 

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いや〜音楽って本当に奥が深くて面白いですね。それでは良い音楽ライフをお過ごしください!

 

Mr.Tsuge

 

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